南部鉄器 鉄玉(ドラえもん)の使い方 鉄瓶の育て方から学んでみました
鉄分補給に鉄鍋(てつなべ)や鉄瓶(てつびん)がいいという話は前から聞いていましたが、なかなかハードルが高く(T ^ T)手が出ませんでした。
2年ほど前に、鉄玉(鉄玉子)という卵形の鉄の塊があり、鍋に入れてお湯を沸かすと鉄分補給が出来ると聞き、これだ!と思いました。
ただ、すぐに錆び(サビ)させてしまい、使えなかったという人もいるようなので、色々と調べてみました。
鉄玉は小さいですが、憧れの鉄瓶と同じ南部鉄器(なんぶてっき)です。(南部鉄器とは岩手県盛岡市で作られている鉄器)
鉄瓶は育てるものと聞いた事があるのですが、錆びさせないで使うコツを鉄瓶から学んでみようと思います。
目次
〜鉄瓶の育て方〜
〈 使い始め 〉
お湯が濁らなくなるまで、お湯を沸かしては捨てるを繰り返す。
〈 普段の使い方 〉
熱いうちに中のお湯を捨て、余熱で水分を蒸発させる。
* ポイント *
①使ったらすぐに乾燥させる
②内部を触らない
「育てる」とは、内部に錆を防ぐための膜として「湯垢(ゆあか)」をつけることのようです。
湯垢とは水の中に含まれるカルシウム等の成分です。褐色の斑点や白い沈殿物として見えます。湯垢がしっかり付いた鉄瓶(育った鉄瓶)は一晩くらい水を入れっぱなしにしても錆びることなく、鉄分はしっかりと溶け出し、口当たりの良いお湯を沸かす事ができるそうです。先人の智恵って素晴らしい!
知らなかったら、湯垢が付いてて汚いなあとゴシゴシこすり、錆びさせてしまいそうです。
〈 錆が出てしまったら 〉
少しぐらい錆びても大丈夫だそうですが、どうしてもお湯が濁って美味しくない(「金気(かなけ)」くさいと言うそうです)場合、タンニンを含む茶葉を入れてお湯を沸かして一晩置きます。すると、真っ黒にコーティングされるそうです。黒いのは、お茶と鉄しょうでできたお歯黒(おはぐろ)の成分だそうです。
なんかもう化学の世界ですね。
鉄瓶すごい!
と憧れが強くなりましたが、まずは鉄玉から。
卵形だけでなく、キティーちゃん、スヌーピー、ドラえもん、鯛など色々な形がありましたが、私はドラえもんにしました ^_^
ドラえもん可愛い❤️
最初はきれいな銀色(鉄色?)です。
〜私なりの鉄玉の使い方〜
〈 使い始め 〉
①鉄玉を水でゆすぐ。(洗剤は使わない)
②鍋に水と鉄玉を入れ、弱火で沸騰させる。
③お湯を捨てる。
②、③を数回繰り返す。
〈 普段の使い方 〉
①鍋に水と鉄玉を入れ、弱火で沸騰させる。(5分程度沸かし続けて鉄分がなるべく出るようにする)
②火を止めたらすぐに鉄玉を取り出す。
(結構重いので、私は穴の開いたお玉ですくいます)
③余熱で鉄玉の水分を飛ばし、乾かします。
(そのままだと熱すぎて扱えないので、私は一瞬だけ水道水にさらして火傷しない程度に鉄玉の温度を下げ、キッチンペーパーでさっと拭いてから余熱で完全に乾かしています。)
何度かお湯を沸かしたらドラえもんの色が変わりました。
最初の頃は、使わずに数日経ってしまうと、次に使った時に少しお湯に色が付いたりしました。
そういう時はキッチンペーパーで拭いた時に少し錆っぽい色が付きました。
膜ができて落ち着くまでは、頻繁に使った方がいいと思います。
私はこのお湯でお茶や麦茶を入れる事が多いです。
鉄っぽい味はしません。口当たりがまろやかになる気がします。
ドラえもんがうちに来てから2年近く経ちました。
2年経ったドラえもんです。
更に色が濃くなってきました。
これからも錆びないように大事に育てようと思います。^_^
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